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立憲民主主義とは?

テレビを見ていると、政治家やコメンテーターたちが、よく「日本は、立憲民主主義の国だから・・・」と言っているのを耳にします。

本当に意味分かって使っているのかなーと思ってしまいます。

「憲法に基づく民主主義の国」とか思っているんじゃないかと。

立憲民主主義とは、立憲主義と民主主義の複合語です。

近代の立憲主義において、「立憲」とは「自由」という意味合いを持ちます。単に「憲法による」という意味ではありません。

国民が国家による制約から自由である。ということです。

立憲主義とは、いいかえれば、自由主義ということです。

このように、法律用語というのは、一般的な用語とは違い理解を誤ることがあるので注意が必要です。

そして、民主主義とは、国民が、国家をコントロールすることができるという意味です。

<まとめ>

立憲民主主義

= 立憲主義 + 民主主義

= 自由主義 + 民主主義

→ 国民は、国家から自由であり、国家をコントロールできる。

<備 考>

そもそも、憲法の所有者は、国会ではなく国民なのです。

だとすれば、国民が今の憲法を変えてほしいという世論が先にわきおこり、それに対して、国会議員が冷静な判断のもとに、止むに止まれずに憲法改正の発議をするというのが正常な流れです。

憲法改正が正当化されるためには、

1.まずは、憲法を改正すべきとする国民世論が高まる。

2.憲法改正を論点とした選挙により、改憲派が勝利する。

3.憲法改正発議が行われる。

4.国民投票において、僅差ではなく圧倒的多数で賛成になる。

こういう手続きを踏むことが憲法改正を正当とする根拠となります。

国民投票法の分母は、有効投票者数となっています。

つまり、投票しなかった人の意思は、無視されるということです。

どんなに少ない投票率でも、有効投票の過半数で憲法改正がなされることになっているのです。

そもそも、一般国民はこんなこと知りもしません。

詳しく知られない方が、政府にとって都合がいいのですから。

とにかく、現行憲法を変えたい政府。
その思惑が、国民投票法に現れているのです。

平和と人権を守り、国家を制約する憲法は、国民にとっての最後の砦です。
一方で、憲法は政府にとっては目の上のたんこぶ。憲法なんてないに越したことはないのです。

政府の甘い言葉に騙されないように、憲法の勉強をしましょう。

今、憲法がどんどん形骸化しています。
違憲判決が出るまでは、やりたい放題していいという横暴な政府。

統治行為論を持ち出して、「どうせ違憲判決が出せるわけがない。」と、たかを括る政府。

しかし、よく考えてみれば、我々が学校で習った、三権分立とはなんだったのか?

最高裁判所は、最後の砦ではなかったのか?

高度な政治性があれば、憲法も最高裁も無力なのか?

法治国家とは名ばかりなのか?

今、憲法よりも偉いと思っている政府が、この国を支配しています。
日本はどうなっていくのだろうか?

尊敬する伊藤真先生の記事はこちら